この庚申尊は江戸時代前期のもので
下馬で一番古いものといわれます
お猿の姿をしているので「お猿庚申尊」と
呼ばれているようです
私の読んだ本には「坂口庚申尊」と書いてあったが
ここには「東山谷庚申尊」とある
どうしてだろう・・・
本当にお猿そっくりです
庚申とは、十二支のひとつ
<かのえさる>の日で、60日ごとに
まわってくるこの日には
人間の体に住んでいるという
三匹の虫(三尸の虫)が
人が眠っている間に天にのぼり
その人の罪過を天帝に告げるため
生命が縮められると信じられていました
そのため、人々はこの日は眠らず
長寿を祈念して過ごしたといいます。
このような信仰は、平安時代に
中国から伝わったものです。
庚申待をする風習が生まれると
講中がつくられ
長寿と健康を祈るための庚申塔などが
建てられるようになりました。
この信仰が盛んになったのは
江戸時代の頃で、庚申塔に
青面金剛や猿が彫られるようになったそうです
ここでは、お猿庚申尊の隣に
青面金剛が並び
「見ざる・言わざる・聞かざる」で
謹慎する態度を示しています。
現在でも信仰はあり、綺麗に
保存されています。
世田谷区下馬5−25
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